August 07, 2007

面白い患者さんたち

なかなか面白い患者さんたちが多い
最近つぼにはまったのは
このヒト

子どもが頭から血を流してるんですぅ〜!!!

だいたいからして外傷なら外科だろうと思うのだが(汗)
ま、百歩譲ろう
それにしてもこども、泣いてないなぁ
もう時間がたってるんだろーか

せんせーはあたまを覗き込む
あたしも覗き込む
赤いものが地肌に付着している

しかし!赤いけど!血ではありません。

アルコール綿でふき取ると取れます

せんせー「お母さん、怪我はしてませんね〜。これ、ペンキかインクです」

母「へ?!」

せんせー「ほら、拭いたらとれるし」

母「え?!インク?せんせー、どうしてですか?!」

いやいや、おかーさん…
おかーさんにわからないのに他人に分かるわけないでしょう

「ま、よかったですよね」


面白すぎる。

なんでこどもが泣かないし痛がってないのに怪我だと思ったんだろー
血を見たことがないんだろーか
匂いとかさぁー


このヒトも面白かった
2週間前に転んだんです

紫斑という皮下の内出血が肩に出て受診した女性。
原因を探るため色々話を聴いていた。
2週間前に転んだという。
じゃあ、それが原因かと思いきや
腰を打ったとか
湿布を貼ったとか
保険がどうとか
そんな話になった

せんせーは「こりゃあかん」と言う顔をして
話聴いといて
と言い残して別の診察室へ

あたしは5回くらい話を聴いて
なんとか話を理解できた

要点はこうだ

転んだのは紫斑が出た後(だから転倒が原因ではない)
転んだとき腰を打って痛むので湿布を貼った
農協の保険がおりないかと思って担当者に聞いたら
ひと月に5回受診をしないとダメといわれた
でも腰は少し良くなってしまった
紫斑が出ているの診て貰って
そのついでに診断書を書いてもらおうと思ってきた

いやいや、おかーさん…
あかんでしょうそれは。

あたしはげっそり疲れて時計を見た
もう15分も話を聴いていた
それはうちでは出来かねますよ〜とお話しておいた
要点をせんせーに伝える
患者さんはそれでもせんせーにもう一度訴えていたが
せんせーはおごそかに「できません」と言っていた

色んなヒトが居るなぁ世の中。